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デュアルのowlマンのネタバレレビュー・内容・結末

デュアル(2022年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

余命僅かのサラは、恋人や家族のためにクローンを残す制度で自らのクローン(ダブル)を残すのだが、病気が完治してしまい...

ウィル・スミスさんの『ジェミニマン』のように、もっと“決闘”するアクション映画と思ったら、意外にヒューマンドラマでした。ジャケットや予告編の気持ちで観たら...気持ちのデュアルが始まります!

ダブルに自分の事を教えるのは、
遺伝子的な情報共有とかではなくて、ちゃんと教えないといけないのは...めんどくさいし、どんな気持ちで教えないといけないのだろうか?

『おっ!自分の彼氏と自分がキスしてる!ラブラブ~』って俯瞰でウキウキできないですよね💦それ以前に隔たりやお互いの心の距離が離れていると感じている時は...わたしは一体誰なんだろうか?って精神不安が起こりそうです..自分が自分の領域を侵し、自分が自分に殺意をもつ気持ち...

やさぐれ鬱気味のサラ(オリジナル)と、新ピュア・サラ(ダブル)が現れたら、自分にとって良い方(都合が)選ぶのは仕方ないですが...彼氏と母(特に母)には憤怒がわきましたね...

決闘の指導員と良い感じになって欲しかったですね!戦闘訓練や流血訓練も良かったです!(ダンスを教えてほしいなんて微笑ましい)

それにしても、
カレンギランさんは綺麗ですね!ダブルもオリジナルの闇時と決闘準備時の心と体の変化も良かったです!




《わたしの勝手に妄想》

ダブルはオリジナルとは違う“人格”を持ってはいるが、ダブルはその人の“人生”を背負わないといけない...それをサラ(オリジナル)は解っていたのかも...サラの特訓や執拗にダブルを『殺す』発言は...最終的にそうなる様に(彼氏や母親含めて)仕向けるために煽っていたのかな?って思いました。
肉体的に“殺す”のではなくて、精神的に人生的に“殺す”発言だと...最後にダブルを見ている表情は“哀れみ”に見えました。

ダブルは晴れてオリジナルとなったが...オリジナルの抱える悩みもすべて受け継いで負のスパイラル(ロータリー道路もそういった意味かな?)の中に止まる形になってしまった...唯一の理解者は静かに眠っているのでしょうねもう悪夢を見ることもない...
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