海外版にて鑑賞。
これは衝撃作。
【STORY】
夫の衝撃的な死を経て、田舎でリフレッシュしながら新生活を始めようとする女性ハーパー。
しかし、彼女が迷い込んだ森では不気味な体験をし、声をかけてくる男性には不快な思いをさせられ、彼女の気はなかなか休まらない…。
【感想】
『エクス・マキナ』『アナイアレイション』に続く、アレックス・ガーランド監督の長編3作目。どんどん表現が物凄くなっていくガーランド監督、今作も衝撃的だし、今後どうなっていってしまうのか…
男性の理解が完全に及ぶ事はない、女性として生きる人々が日々感じていることを、認識・想像する機会になる1作。
タイトル通り、"男性"を描くため、序盤から象徴的にタンポポの綿毛(=おしべ=雄)がフィーチャーされ、男性優位社会に疲弊していく女性を追体験させられる内容。
男性の自分も大疲弊。
序盤中盤も去ることながら、終盤はえげつない演出。「こんな表現をしなきゃ男は分からないし、分かろうともしないんでしょ?」そう言われている気がした。
Dove CameronのBreakfastのMVしかり、もう男性は、ショックを受けなきゃ伝わらない、と諦められてしまい、女性の訴えを描く作品はこんなフェーズに入ってしまったんだ…。男、自覚しよ。
"考えられる男達"がバカな男達"を矯正できる世にならないと、しばらくはこうだよ。悔しいと思える男は普段から考えられてる男だと思うけど、悲しいことにバカは自分から変わらない。考えられる人が声出して変えていかなきゃね…。
男性は女性から男性への批判・口撃を見かけた時に「男全員がそんな奴なわけではない」みたいな反論をしがちだけど、そんなことは99%の女性も分かってると思うから、正直そんな反論をしても何も変わらない。
それより、「一定数の男がそんな奴」であることが大問題なんだよね。
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