このレビューはネタバレを含みます
ホラーは嫌いだけどこれは面白かった!!
割と早い段階でホラーではなくなる。主人公のハーパーと同じように、途中から恐怖とは違う感情になる。それが超面白かった。この映画の大きなテーマは、トキシックマスキュリニティ。
全員が同じ顔であることに物語の中で触れられないのは、さまざまな男性のもつ"男性性"を表しているからなのか?とか
どこまでがリアルでどこまでが彼女の頭の中で起こっているのかわからないところとか
ラストのグロ映像で語られがちだが、考えることがたくさんあって面白かった!あと絵が綺麗なのが好き。
監督はイベントで「こういうことを言うとモラリストで、自分は完璧な人間で、男性を否定してると言われるがそうではない。でも撮影中は怒りにも似た感情がこみあげてきた。それは、自身の12才の娘に向けられる視点をいつも感じていることと関係している」と答えていた。