このレビューはネタバレを含みます
#MEN同じ顔の男たち 観了
いやーなんていうか、正直こういうキリスト教モチーフ持ち出しては、小難しい展開と演出で、結局言いたいことは、
「独善的に愛情を求めては上手くいかないと被害者面する、舐めた男はしばく」って内容だっただけに肩透かしでした🤔
正直この演出とテーマなら、2〜3年前の映画のように感じた。
【ここからネタバレ】
同じ顔の男が何人も現れるのも、夫を亡くした主人公ハーパーの漠然とした男性への“悪い”イメージの象徴と集積で、それは死んだバカ夫を精神的に克服する物語なんだから仕方ないわけだけど、
そんな一方的な視座でしか、この女は異性を見れんのか?と感じると同時に、そんな風に監督のアレックスは思ってんのか?と勘繰ってしまう。
たしかにこれまで『エクスマキナ』『アナイアレイション』でSFを題材に、ジェンダー/ウーマンシップを描くことを手腕にしてきた監督だと感じてますが、今作はなんというか稚拙だし、トレンド的には少し古く感じた。
自分は正直『アナイアレイション』が大好きだから、少し残念でございました。
だけど、映画の終盤でハーパーが何度も産まれてくるジェフリー出産ラッシュを逃げ続ける演出と、クライマックス登場する女友達が妊婦だった展開は巧いと思った。
出産を受け入れて生命を宿すことを覚悟を決めた女と、それをひたすらに拒絶する女の対比は、残酷でありながらも、その両者の存在と自由意志は紛れもなく真実であるに違いない。
産まれてくる子を、どう育てるかが、このハーパーの抱えた男性と出産に対する問題を本質的に打開する可能性を持ちうる。
要は教育は大事って話よ……🤔
来週12/15(木)の20時半から、今作『MEN 同じ顔の男たち』を語り上げます!
https://m.youtube.com/c/TakeBtz0718KUSOCINEMA