志麻凛

MEN 同じ顔の男たちの志麻凛のレビュー・感想・評価

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)
3.5
同じ顔の男と聞いて、以前に世にも奇妙な物語であった「夢男」を彷彿させたが、それとは違ったベクトルの奇妙さやら不気味さが滲み出ていた、A24の新感覚ホラー。

率直な感想以前に、全体的に筆舌に尽くし難い気持ち悪さに自身の身体が支配されます。時に眉間に皺を寄せ、時に苦虫を噛み潰し、プラスの感情は、「リンゴ、美味そうやなぁ」という事しか無かったかも。言語化が難しい光景が続いていくのでもう大変。最速で言語化できたのは、「気持ち悪!」関連の言葉(良い意味も悪い意味も含め)の数々。

とりあえず、この衝撃さを一人でも多くの人に味わってほしい。グロ覚悟で。


↓ネタバレ注意です!↓



序盤あたりに映される、トンネル内の音の反響。そこで、それはかとなく後々の出産シーンを提示していたんじゃないかと私的に感じます。同じ文字なんだけれど、厳密には違う音であり、それが穴を通して継承されている。言わずもがな、穴は産道のことです。しかも、悲鳴のような高い音が出ますから。解釈違いだったらすみません。また、ラストの友人がまさかまさかの...で、脳内で壮大なパニックを起こしました。
志麻凛

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