"落ちてくる…見つめ合う…叫ぶ…"
夫の死から逃げるように、目にも鮮やかな緑一面の美しい景色の中に佇むマナーハウスを借りたハーパー…
心を癒すかと思えたその場所に…いた…全裸の男…
実に身勝手な夫による胸糞なオープニングから、心が掻き乱される不安と緊張の連続…
皆同じ顔の男どもの口から発せられる言葉一つ一つが男の我儘というか…同じ男でも気分が悪くなる…これまで男性中心であった社会への痛烈な批判を見せつけられる思いです…
しょせん、男なんて皆同じ…そういう思いから皆同じ顔なのか、それともジェームズによってとことん傷つけられたハーパーの壊れた心が同じ顔に見せるのか…ただ、劇中では同じ顔である事の言及は特にないので、物語自体がハーパーの壊れた心が見せているとの思いが強かったりもします。
A24製作ということもあって、かなり攻めた内容であるのは流石だなぁと…
後半は、もう"なになになになになに…"の連続で、あれよあれよと異次元の展開なので…
全裸の男が段々"イベント・ホライゾン"のサム・ニールっぽく見えてきてしまい、怖さを通り越して笑っちゃいましたが、不気味さのボルテージがガンガンに上がってきたところであの展開…そして、あのラスト…賛否両論あるとは思いますが、多分…私は好き…