OASIS

MEN 同じ顔の男たちのOASISのネタバレレビュー・内容・結末

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤であ、これ好きなやつだと思って観てたら最後にうわ、これダメな方のやつだったわと真逆の感想になってしまった。

言いたいことはわかるんだよ。
男なんて全部同じ顔に見える同じようなもんだし、そういうやつはいくらでもこれからも産まれてくるしいちいち相手にしてたってしょうがないという。
最後の出産シーンだって、最後の最後に夫が出てくるシーンだって、主人公の妄想だとは思うんだけど隠喩的表現に捉われ過ぎてむしろ出産という直接的過ぎるシーンになっていて逆に笑った。
ただ出産は女性にしか経験できないことだけど、それを男性にさせている意味とは?という部分は非常に考える部分が多かったように思う。
あれだけの痛みを経験した上で産み出されたものが、結局同じ顔=様々な経験を経た上でも何も変わらない男性性であるとか。
それでも主人公にどうだ、凄いだろ的な態度で迫ってくるトクシック・マスキュリニティの表現方法とか。

それにしたって、主人公のラスト付近の達観具合というか諦観した感じはそれってどうなのよ?と。
中盤付近で神父に言われていた、あなたが彼に謝罪する時間を与えなかったからではないか?という問いも結構図星だったように思うし。
まぁ夫の暴力や態度からみてもまだ主人公側に分があるのはわかるんだけど。
ちょっと男を馬鹿にし過ぎじゃないかなと、一括りにされたりしたらたまったもんじゃないと気分は良くない映画だった。
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