ミステリーホラー。
夫が目の前で飛び降り自殺をした傷心旅行に訪れた村では男は皆同じ顔だったという謎めいたストーリーに引き込まれた。
前半から終盤にかけてかなりの良質ホラーで引きがかなり良い。音や突然現れるような脅かし系と違い静かで美しい緑豊かな村や森からのジワジワくる恐ろしさの描写が秀逸。
サウンドデザインも素晴らしく美しさの中に恐ろしさがあり素晴らしい。トンネル内のこだまで多重コーラスのシーンは至高。
カメラも高いのを使ってるだけあって物静かな話しだが絵力があるので退屈しない。
後半のたたみかけがなかなかエグくて賛否が分かれるところだが強烈なのは間違い無い。
グロ描写をハッキリみせるあたり作り手はわかってて信頼がおける。
主人公のダメ男との遭遇率の高さには同情しかない。
初め見た時の最後のやり取りはハテナだったが思い返してみるとジワジワくる。
ジェイソンやフレディやブギーマンなどのシリアルキラーで無くただのそこら辺にいるMENが怪物だった事の恐ろしさに気づく。タイトルの出し方も最高。
直接描写だと何にも面白くないがメタ的表現を上手く使って自己中男を表現してて巧いと思った。
あと、こんなに男根が映ってる作品もなかなか無い。