Monisan

MEN 同じ顔の男たちのMonisanのレビュー・感想・評価

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)
4.3
観た。

これは怖かった、未体験の怖さ。
何が起きてるのか分からない。

冒頭の旦那の落下がいきなりショック。
そこからは大家は変だけど、美しい屋敷、自然があり、映像も綺麗。

離婚の討論がまぁリアル。お互い普段はまともな人間なんだろうけど、離婚間際の関係って本当に恐ろしいくらい、相手を罵ってしまう。
夫の自殺遺体も怖いけど、映画の後半に比べたら。

トンネルの中の、ハーパーのやまびこが個人的には不快な音階。で、後ほどそれが音楽として使用されるとか…
田舎の風景が本当に美しいんだけど、全裸チンポマンいるし。
教会出た後の、マリリンモンロー?のお面マン、怖い。司祭との会話も不快なんだけど、この辺からひょっとして彼女も変なのかな、とも。

パブでポリスマンが言っている事も、彼女視点だとふざけんな、という内容だけど確かに何もしてはいないし。最早何が正しいのかも分からなくなる。

屋敷に帰ってからはもう恐怖の連続。観ているこっちも顰めっ面になる。チンポマンもボタニカルになってるし、ポストから侵入してくる手を切り裂くシーンはトラウマ。というかここからトラウマシーンの連続。ジェフリーの雄叫びも、裂け目から次々に産まれてくる男たちも、夫の愛だと答える表情も。そしてMENって…
翌朝お友達駆けつけてきたけど、どうやら幻では無いっぽい。歌の歌詞で終わらせないでよ。

これは考察読まないとだけど。タイトルから推察するに男性への被害妄想的な事なのか。単純な男性否定には見えなかった。あと同じ顔には見えなかったな。

アレックス・ガーランド、脚本・監督
Monisan

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