ひでG

MEN 同じ顔の男たちのひでGのレビュー・感想・評価

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)
3.8
僕は結構面白かったんだげ、みなさんの評価は低いですね、、

確かにクライマックスで出てくるあれが
あれを繰り返してあれする💦シーンは、悍ましく、グロテスクで、しつこい。
追われているはずのハーパーも観客の気持ちを代弁してくれたのか、あきれ顔をしていたのには、笑っちゃった。

心に大きな痛手を抱えたハーパーは、のどかなイギリスの田舎町のカントリーハウスをまるごと借りて、滞在することにした。
そこの管理人は、言葉遣いや対応は丁寧なのにどこか違和感があり、不気味だ。

不気味と言えば、最初にハーパーがそれを感じるのは、トンネルだ。濃い緑(これも後から思うと不気味なほど緑が濃い)の中に突然現れるトンネル。最初はやまびこを楽しんでいた彼女だか、その先の出口に男を見つけ、慌てて屋敷にかけ帰っていく。

僕が一番不気味(嫌な感じ)だったのは、管理人と同じ顔の神父。あの発言で僕もハーパーと同じように「何だ〜この村っ?」て、不快100%にされてくれた。 

このシーン以来、「ああっ!この映画は主人公のハーパーと共に不快になってくのを楽しむ映画なんだ!」と思ってから、何か面白くなってきた。

よくよく考えると、出てくる男、ハーパーと対峙する夫やこの村のMEN(男たち)はクズばかり。そのクズさには何か特徴があるように見えた。
その場に居る、自ら傷付ける、 
つきまとう、
それを肯定する、許す、
一連のこれらの行為が暴力であり、脅威であるんだろう。

たんぽぽの綿毛、禁断のりんご、トンネルのイメージなど明らかに性的な暗示が出てくるが、Manは懲りずにManを生み続け、進歩しない、なんてメッセージなんだろうか。

不思議な映画だけど、何か引っかかるし、僕は割と好きでした。
ひでG

ひでG