・ボーの流れで気になっていたA24シリーズの視聴。序盤〜中盤にかけてずっと不穏、ラストは目を背けたくなるような視覚描写。やっぱりA24の良き綺麗な風景や撮り方×人間の心的闇のギャップはたまらない。ただ、他作品と比べると良くも悪くもメッセージ性はシンプル。
・今回のテーマは「性別特有の存在意義」。賛否思想が分かれるテーマだし、おそらくいろんなモチーフがあるだろうと考察から振り返り。
やっぱりあったシーラ・ナ・ギグ(イギリスやアイルランドの建物を守る厄除けの効果として使われていた彫刻)とグリーンマン(中世の教会建築に見られ、植物を始めとした土着信仰や豊饒、異教徒のシンボルとなる彫刻)の二つ。
あと林檎は有名なアダムとイブからきており、
禁忌を犯したことから【男性は労働の苦役、女性は出産の苦しみ】がもたらされたとされてるらしく、これによりキリスト教では「男性らしさと女性らしさ」の模範が示されているみたい。
↑これにもとづく構成らしく、男性/女性はこうあるべき、というものを突き詰め、求めすぎ、またそれに背くことで起きたものと理解。
やはり、依存や固定観念は自分のためにはならない。
・総括した時の印象は、やっぱり男が全員気持ち悪い。優しくしてくれているのにそれを感じてしまうこれが生理的に受け付けないというやつだと直感でおもう。そしてもう、最後なんて気持ち悪いの権化。グロ描写なんだけど、それよりもやっぱ精神的嫌悪感のほうがすごい。
それを冷ややかにみているハーパーとの対比がまたA24ぽい表現方法だとおもった。