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丹下左膳のBのレビュー・感想・評価

丹下左膳(1953年製作の映画)
3.6
なんとも気になる所で終わってしまった。
続編が気になる。

丹下左膳は名前だけ何となく聞き知っていただけで、今回初観賞。
面白い!

道場破りでズカズカ踏み込み、「性は丹下!名は左膳!」と、最初から勢いがあるストーリーが面白いのと、登場人物達のキャラがしっかり立って皆魅力的で愛嬌がある。
その中でもアクと癖の強さがすごい左膳。
正義の味方的なカッコいい位置付けとは異なり、がらっぱちで 下品で粗野。
女にも偉そう。
あの風貌も含めて、というかあの風貌が更に左膳の異様な魅力を際立たせ、人気があるのが納得。
でも、今あんなおじさんが周辺にいたら嫌だわー。
「弥生!」って平気で女性を呼び捨てにしてくる厚かましさ。気に入らなければ「散れ!」とどやしつけてくるし。
それに比べて栄三郎のスマートさとハンサムさがまた良い。

あと、女性陣の華がすごい、乱れ咲きです!
女性が観ても楽しめたのはこの弥生、艶、お藤 の下りが丁寧に描かれていて、それぞれの片想い恋愛メロドラマも豊富に見せてくれる。
栄三郎を慕い合う、弥生と艶の対峙シーンのなんと品のあることよ。
「お嬢様!」「お艶さま!」
と2人シナシナ、ヨヨヨと肢体をくねらせる所作の美しさに見惚れてしまいました。
山本富士子の妖艶な色気も素晴らしい。
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