たけお

リボルバー・リリーのたけおのネタバレレビュー・内容・結末

リボルバー・リリー(2023年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ良くも、めちゃくちゃ悪くもない映画だった。
綾瀬はるかは、ミラ・ジョボビッチなどのハリウッドアクション女優のように、圧倒的な魅力はないが、動きなどもダサくはなかった。
アクションだけだと、清野菜名の方がもっと格好いいんだろうなぁ~と個人的には思いながら、たたずまいは雰囲気があった。
ストーリーは、深みはなく、戦争を回避するために、陸軍の資金を奪う道を選んだという話だったが、結局、助かる道は海軍だった…という辺りは、海軍であっても、戦争資金になるだけだし、どの道同じなんだろうと思ってしまった。
山本五十六を英雄視する脚本なんだろうな…
陸軍は暴走してどうしようもない集団で、海軍=山本五十六は、最後のセリフにあるように、この金を使って、開戦を10年遅らせると言っていたが、満州への暴走は陸軍で、日中開戦後は、海軍が、日本を守るために頑張ったって考え方なのかな…
まあ、そんなストーリーより、綾瀬はるかの魅力がすべての映画なので、その点で言えば、強引でも、列車から飛び降りたら、敵の陸軍も飛び降りていて、格闘シーンを作ってみたり、終始、際立たせるシーンを作っていたが、それほど、興奮するほど、ワクワクするシーンにはなっていなかった。
強いて言えば、格闘中、ロングドレス、ワンピースから、膝辺りまで捲れて、白い脚が見えるとこらは、格好良さの中の美しさがあったくらいかな…
好敵手との格闘も、最後は、ちょっと呆気なかったかな…
何より、せっかく、綾瀬はるかの衣装が、美しく華やかで、格好良かったのに、究極の衣装になるべく、真っ白なドレスがいまいちだった…
血だらけになるシーンで、血が映えるのはわかるが、もっと、白いドレスで息をのむほど美しく魅せてほしかった。
そういうところにも、この映画が可もなく不可もなく、綾瀬はるかが観客の目を釘付けにするほど魅力たっぷりには見えなかった要因なんだろうと思った。
ラストに、鈴木亮平が出てきて、次回作で対決が予想されるが、はたして、次はあるのだろうか…
映画館が明るくなったとき、観客の7、8割が、70歳以上で、吉永小百合さんの映画を見たのかと思うくらいの高齢化率だった…
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