からかす

リボルバー・リリーのからかすのレビュー・感想・評価

リボルバー・リリー(2023年製作の映画)
1.5
原則を読んでいない自分からすると
これはNETFLIXのドラマシリーズとか
漫画・アニメ向きの題材であって
少なくとも2時間尺の映画向きでは無いと思う。

なにせ勢力が多すぎるというのが大問題で
主人公百合の一派、陸軍、海軍、内務省、
上記に属さない謎の人物たちと
初見でこれらの相関図を理解するのは困難。
大体あの謎のババア、敵対する同門の特殊工作員は
なんの説明もないから意味がわからない。
もっと因縁関係や過去のトラウマみたいなのを
丁寧に描いた方が良かったんじゃないだろうか。

そんな感じで説明は圧倒的に足りていないのに
シーン単位では異常に勿体ぶるのが本当に嫌い。
いちいちダラダラと間をとった喋り方に
ゆっくりゆっくり動作する感じ。
例えばとあるキャラクターに銃の撃ち方を
ダラダラと教えたその10分後には
実は覚悟がないから銃が撃てずに百合が撃つハメになり
その10分後には撃てないはずのそいつは
銃を一丁前に構えながら朝霧の中を移動し
その10分後には結局銃を百合が取り上げて二丁拳銃をやる。
なんなのこれ。
だったらそのくだり全部取り払って
最初から二丁拳銃をやれよ。
全編こんな感じで無駄な部分が多すぎる。

じゃあアクションがカッコいいかと問われると
それもまた微妙。
正直モッサリしているという印象で
重めの劇伴も相まって鈍重という他ない。

結局血まみれドレスの綾瀬はるかを撮りたいという
監督か製作かのフェチズムなのかなと。
それは分からなくもないけど
もうちょっとフェチ要素以外の所も
気にかけて欲しかった。
個人的にはシシドカフカのキャラが実にフェチい。

帽子は全部同じだったけど一括発注したのかな?
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