さくぞー

リボルバー・リリーのさくぞーのネタバレレビュー・内容・結末

リボルバー・リリー(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

「上映中」で顔隠されてる綾瀬はるか可哀想。
最近この時期が舞台の作品が流行っているが、実際ロマン溢れるので良いと思う。
シンプルなタイトルとポスターで、近年の邦画の中でもかなり良い。個人的にはティザーの文字の中に綾瀬はるかがいるやつが好き。キャストにもオッサンが多くていいね。
「男が作った社会を〜」というキャッチコピーだが、特にそういうテーマは感じなかった。

良くも悪くも、という感じ。140分と長い割にはサクサク進む。カットバックの入れ方が巧みで、話を進めながらどうしてそうなったかを入れているのでダレない。電話が来てから平岡組に行くところの現在⇔過去の行ったり来たりが一番それを現しているか。もったいぶらず観客の予想が及ぶ範囲はパパッと進め、かつ補強するこの編集はとても良かった。

しかしその編集で長さを感じなかったのに面白かった!と言えないのが本音。やっぱりアクション不足かな。想像以上にドラマパートが多く、やっとアクションシーンだと思っても戦争映画や任侠映画の方向の戦闘描写。予告などから予想される綾瀬はるかがキングスマンやジョン・ウィックみたいに無双するやつじゃないのが残念。ベイビーわるきゅーれのような生身の超絶アクションでもなくキングダムのようなフィクションな動きだけどスピード感と迫力が凄いアクションでもなく…。

ストーリーも様式美で大外しはしていないものの、個人的にはこういう落ち着いた雰囲気は好きなんだけど、それ以上に淡調でもありストーリーだけで高評価とまではいかない。最後岩見さんと安易にキスとかじゃなく、銃ぶっ放して終わるとこはめっちゃ良い。
セットやCGのクオリティは高いのに、キャストに馴染んでおらず"セット感"と"CG感"が凄かった。これなんでなんだろうなあ。最後の海のとことか合成感すごすぎない?
あんま味方死ななくてびっくりした。

キャストは清水尋也が神。佐藤二朗も安易なコメディリリーフじゃなく、愉快さと不気味さという本人の持ち味を発揮する役どころなのも良い。
低音の綾瀬はるかもかっこよく、長谷川博己はこの時代っぽさもあるかっこよさ。
ジェシーは顔立ちや雰囲気はめちゃくちゃ合ってるんだが、演技が…。頑張ってるんだけど長台詞になると少し弱い。
最近チャラいイケオジみたいな役が多かったトヨエツだけど、本作の剛毅な役がかっけー。

映像:=====B
脚本:===D
編集:=====B
俳優:=======S
人物:=====B
音楽:=====B
音響:======A
【MVP】岩見良明
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