旅するランナー

リボルバー・リリーの旅するランナーのレビュー・感想・評価

リボルバー・リリー(2023年製作の映画)
3.8
【霧中の綾瀬はるかにもう夢中】

レトロ感と、和洋中折衷な雰囲気を醸し出す、長浦京による大藪春彦賞受賞小説の映画化作品。
綾瀬はるかとシシド・カフカに見惚れてしまいます。
美しきガンファイト。
「グロリア」に匹敵するカッコ良さ。
ドレス姿の美女が、撃つ・殴る・蹴る。
白いドレスが血染めになって、リボルバー·キャリーっぽくなるんですけど、それでも逞しいほどに美しい。

初っ端、長谷川博己が手土産に持ってくるのが、上野うさぎやのどら焼き。
これ、僕の一番好きなどら焼きなんです。
「最近売り出した」とか言ってるのが、大正時代感を出していて微笑ましい。

最後は、日本陸軍との壮絶な戦いになるんですけど、これが深~い霧の中。
大阪にある(株)いけうちの技術で、この霧を生み出しているらしい。
見事な霧ではあるんですけど、見事に何も見えない。
五里霧中な気分になって、夢中で綾瀬はるかを見つめることになります。