さすらいの旅人

リボルバー・リリーのさすらいの旅人のレビュー・感想・評価

リボルバー・リリー(2023年製作の映画)
3.5
★昔、大事なものは腹巻に隠していたんだなあ
【BS/WOWOWシネマ/BD録画視聴/シネスコサイズ】
 
綾瀬はるかの拳銃を構えるかっこいい姿に見惚れて鑑賞。
最近の日本映画にしては珍しい大正時代の室内巨大セットはスケール感が出ていて悪くない。時代考証もしっかりしており、当時の風俗も違和感なく描かれていた。

しかし、銃撃シーンなどのアクションシーンは残念ながら迫力が無い。迫力と言うよりリアル感がまったくないのだ。特に彼女チーム対大勢の陸軍との対決シーンが見所とは思うが、如何せん陸軍が弱すぎる。また、突っ込みどころ満載で、あり得ない対決と言える。個人的には「ワイルドバンチ」や「明日に向かって撃て」のラスト見たいな納得できる壮絶な戦闘描写にしてほしかった。

綾瀬はるかをはじめとする豪華出演陣は決して悪くはない。ただ。メロドラマが得意な行定勲監督のアクション映画は今一しっくりと来ない。アクションシーン以外は映画的描写に優れており、さすがだったが…。アクションの得意な東映配給作品なので他の監督に任せた方が良かったような気がする。