ヨーテボリ映画祭にて。
これもアバンクレジットが長かった。
ブラジルの警官、停職をきっかけに人生がまったく違う方に向かっていく。
序盤には、ダニエルがこの先見せる姿と対照的な姿が描かれていた。物語が進むにつれダニエルがどんどん柔らかくなっていく印象。
暴力事件で停職処分、老いた父の介護をしながら生活するダニエルの唯一の息抜きはオンラインチャット。
ある日チャットの相手サラと突然連絡が取れなくなった……
ダニエル側の姿を描く前半、まだ見ぬサラとその周辺、サラを探すダニエルの姿が交互に描かれる後半。
ブラジルの南と北、暴力だらけの警官の世界とおだやかな田舎、ダニエルとサラ、すべてが対照的な予期せぬ出会い。セクシャリティの変化。
一歩間違うとストーカーの話にもなり得るが、序盤からは想像しなかった恋愛ドラマだったな。
保守的な南部で警官として過ごしてきて無意識のうちに本当の自分を抑えていたのかもしれない。
そのダニエルを演じたアントニオ・サボイア、見た目のゴツさと秘めた繊細さがあって良かった。
コメント欄にメモあり👇