やったカニ

ファルハのやったカニのレビュー・感想・評価

ファルハ(2021年製作の映画)
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壁越し・隙間から覗くカメラと、表情で語るファルハ。
身を隠すための壁は、身を隔てる壁へと意味が変化する。しかしどちらも、目撃者・語り継ぐ者の視点ともいえる。

人間に絶対的に平等に与えられた生/死の瞬間、人の一生までもを蹂躙するのが、ジェノサイドだということ。(命からがら逃げ込んだ先で誕生した赤ちゃんにとっては、この映画の30分足らずの時間が、まさに一生だったのだ。)

序盤でイギリス人兵士に向けられたファルハの拳銃は、終盤に目の前の障壁を打ち壊し役目を終える。あくまで非暴力な手段で、闘い続けるということだ。
やったカニ

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