ロシアの国境近くのウクライナ
耳をつんざく爆音
砲撃により自分の家にドカンと穴が開く
ここに住んでいるあなたが出産間近の妊婦だったら
それでも住んでいくしかない生活を映し続ける。長回しも多く、もうずっとこの映像と同じ事が今現実に起こっていると、全身ざわざわしたが観続けるしかない
ニュースやスペシャル番組の一瞬とは違う
この日常
これはウクライナの戦争に至る前の話しですがつながっています。以前は親戚同士隣人同士だった人々が、親ロシア派か否かで全てが分断、生き死に怯え、お互いを探り合い、普通の生活が出来なくなる
病院に行くための自家用車を、親ロシア派ですり抜けている知り合いに、渡すしかない夫のやり方に妻同様怒りを覚えるが、夫は妻とお腹の子を殺されたくない一心、こうするしかない
大きなお腹を抱えた彼女が、塞いでも塞いでも穴が空くこの場所から動こうとしないのは、争いをしている者達への武器を持たぬ抵抗のようにも見えてくる
どこの戦地を見てもまた繰り返す自問
なんで殺すんだろう
どうして死ななきゃいけないのだろう
この何もない向日葵畑が広がる田舎で、夫婦は2014年のマレーシア航空機撃墜事件にも遭遇する。搭乗していた298人の命が一瞬にして散った
そこに必死の思いで生まれる一つの命
ひとりひとりの命の重さ
あたりまえのことを書くが
誰にも殺す権利はない
誰にでも生まれてくる生きていく権利はある
と思った
最後まで観てしまうと、何か点数がつけにくく…
⭐️無しでお願いします