"ただ人間として扱ってほしかっただけ"

　アッティカ刑務所で起きた暴動のドキュメンタリー。

　人権無視が当然のように横行する様には暗鬱とした気持ちになり、「ただ人間として扱って欲しい」という切実な言葉が胸に残り続けた。

　囚人だからってどんな扱いをしていいわけじゃない。どっちが悪だよ、という気持ちにさせられる

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観た回数:1回
直近の鑑賞:海外版(22.03.26)

• #つくね用:2021年製作
• #つくね用:日本劇場未公開
• #つくね用:ドキュメンタリー
• #つくね用:暴動
• #つくね用:OscarNominee2022

【2022年アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞 ノミネート】

アッティカ刑務所の暴動事件を当時の関係者が振り返る胸糞ドキュメンタリー。人権を訴えて行動を起こした結果、最終的に武力で押し潰されるという最悪の事件。かなりショッキングな映像も多いので鑑賞要注意。

有名な話なのでWikipediaに内容も全部載ってるけど、当時の囚人や捕虜の家族、マスコミ関係者、アッティカの住民など色々な視点から生々しい話が飛び出してくるので、映像越しとはいえどリアルで緊迫感がある。刑務所中でも扱いに格差があって白人の方が優位で黒人やムスリムの扱いが粗雑、囚人は全員「ニガー」呼び。今も止まない人種差別の構造が克明に伝わる。

囚人の人権を軽視し、交渉する価値も無いと決めつけた挙句彼らを武力で押し倒した公的機関を批判する作品でもある。各所で反面教師にしてほしい。

• #どど丼賞レースマラソン2022

Attica 2121年作品
6.5/10
Traci Curry Stanley Nelson監督
2022年（第94回）アカデミー賞　長編ドキュメンタリー賞ノミネート。
1971年に起きたアッティカ刑務所暴動のドキュメンタリー。
刑務所の囚人の扱いが酷かったこと、刑務官がアッティカの白人で
有色人種に対する理解が乏しかったことが、本作で指摘されている。
あと州知事ネルソン・ロックフェラーがニクソンと相談して暴力的に
制圧をしている。
なんだかんだでニクソンの悪い話に触れた感じ。
囚人や被害に遭った刑務所員や看守の家族のインタビューが取れている。
家族が可哀想でならなかった。
囚人に関しては人間扱いされていないという訴えばかりであった、
刑に服しているから罪状に関して語る必要はないと制作者は判断したの
かもしれないが、囚人達の話の信用性のためにも罪状は示した方が
バランスが良いのではないだろうか。
当時の貴重な映像はあるのだけれど、肝となる刑務所の制圧にかんしては
ぶれた白黒映像だけで、制圧後の死体の写真になってしまった。
人種差別を扱った作品としては
｢サマー・オブ・ソウル（あるいは、革命がテレビ放映されなかった時）｣
のほうがずっとよかった。

• #2022年（第94回）アカデミー賞
• #長編ドキュメンタリー賞ノミネート