JIZE

サムシング・イン・ザ・ダートのJIZEのレビュー・感想・評価

3.7
アメリカのロサンゼルスに暮らす二人の青年が発光しながら浮遊する謎の結晶体についての真相究明のドキュメンタリー映画を作ろうと奔走する。無から有に。目先の超常現象より人間自体の病理やユガミにフォーカスしだすのは、うまい。また鑑賞前からモキュメンタリー的フィクションの方向性で大体の予想はできたが、徐々にそれが一筋縄ではいかず、事態が混乱して...というツイストは我々の斜め上を通過する。全体的にはむやみやたらに真相究明しようとして主人公たちが闇へ呑まれるような手垢なのだが、その描きをチープととるか現代社会のリアルととるか。題材自体の面白味はほぼ皆無だが、そこに秘めたポテンシャルやロマンを感じれる作品に昇華された。
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