アミノSAN値

PIGGY ピギーのアミノSAN値のネタバレレビュー・内容・結末

PIGGY ピギー(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

精肉店の娘・サラは陰鬱とした日々を送っている。3人組のいじめっ子たちに溺れかけさせられたり、その動画をネットに拡散されたり、家族の写真を「三匹の豚」と酷いコメント付きで晒されたり。
そんなある日、いつものようにいじめっ子たちに酷い目に遭わせられたサラ。その帰路で、殺人犯と思しき男の車に乗せられ運ばれていくいじめっ子たちを見かけるが…。

少女時代の苦々しい記憶を呼び起こさせる映画でした。自分ならどうしただろうか、と考えた結果、多分言わないと思います。

サラと殺人犯の男の交流が物悲しくて良かった。男も痛めつけられてきた側の人間だったのかもしれません。

最後のサラの決断は一番正しいものだったと思います。あそこで男に協力しても、男がサラの家を襲撃した際に一緒に逃げるところを見られているので共犯の線で捜査されるでしょうし、逃亡生活なんてよっぽど運が良くないと続かないと思います。
サラがいじめっ子たちを助けなかったとしても同じことなので、あそこでいじめっ子たちを助けることでしかサラの活路は見出せなかったと思います。

共犯の線を疑われない、死体が絶対に表に出ないという条件下なら、サラはどうしたでしょうか。おそらくそれでもいじめっ子たちを助けたでしょうね。私は真逆の選択をします。

全体的に好きな作品でした。
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