かさま

ガール・ピクチャーのかさまのネタバレレビュー・内容・結末

ガール・ピクチャー(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

良い青春ものだった。同性を好きなことは普通のことで、特にどうこう言われない社会はやっぱりこれが理想だなあと思った。
女性が女性を好きになりセックスすることは普通のこととして話が進み、付き合っているミンミとエマ二人のそれぞれの人生の悩みが描かれる。ロンコはキスもセックスも欲していないと表明するまでが描かれる。ミンミエマカップルとロンコそれぞれの物語で性の比重が違うなというか、セックス自体を欲する欲してないということについては、本人が結論を出すまで紆余曲折があるんだなと思った。
それを追求する中でロンコ自身が悩んだり空回りすることがあっても、セックスがうまくいかない、したくないということについて他者から傷つけられることがないのは優しい作りだと思った。エマとミンミも男性とのセックスを中断するようなシーンがあったが、それに対して攻撃的な反応はない。自分の恋愛や性について探求したり主体的に謳歌したりということが肯定的に描かれている。実際のフィンランド社会がどうなのかは知らないが、誰と付き合うか、セックスするか、またはそれらが必要ないと判断するかについて、主体的に行動して表明できるのは羨ましいなあと思った。
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