旅するランナー

ガール・ピクチャーの旅するランナーのレビュー・感想・評価

ガール・ピクチャー(2022年製作の映画)
4.2
【跳べ! トリプル・ルッツ】

フィンランドティーンエイジャー3人が過ごす、3回の金曜日+α。
女子たちの心情に寄り添った音楽にノッて、恋愛、セックス、将来への不安なんかを赤裸々に描いてます。
この3人がとってもナチュラルな感じなのと、フィギュアスケートもガッツリ出てくるんで、めっちゃ楽しめました。
何と言っても、僕にとっての歴代No.1フィギュアスケーターであるキーラ・コルピさんは、フィンランドの選手でしたからね。
最近、若干、イザボー・レヴィトちゃんにNo.1の座が移りつつありますけど...
ちなみに、イザボーという名前は、映画「レディー・ホーク」でミシェル・ファイファーが演じてた役名に由来してるらしいです。

それはさておき、女の子3人が、おしゃべりしたり、おしゃぶりしたり、おさわぎしたり、おさわりしたり...
それだけなんですけど、友情、恋愛、大切な人だからこそ傷つけ傷つけられ...
青春の輝きと切なさを見事に捉えてるんですよね。

劇中出てくる、フィギュアスケートの技トリプル・ルッツは、後ろ向きに滑りながらスケートの先端で氷面を蹴る三回転ジャンプなんですよ。
物事後ろ向きになっちゃうこともあるけど、踏ん切り付けてバッと勢い付ければ、案外跳べちゃうもんだよって言ってるみたいで、ちょっと前向きな気分にもなれる、良き青春ガールピクチャーじゃないかなって思います。