まぁまぁ、でも物足りない。
殺人請負業界の伝説の殺し屋でありながら10代の娘をもつシングルマザーのキル・ボクスンが請負会社との再契約直前、殺すか殺されるかの避けられない対決に巻き込まれる物語を描く。
冒頭の日本のヤクザの親分の発音の酷さは、日本人にしかわからない。だからこそ、日本人から酷評されてもそりゃ仕方ないよね。吹き替えでの視聴を推奨。
アクションシーンで将棋の読み合いの如く何十手先を読むシーンはなかなか面白い。総じて、アクションに関しては、スタイリッシュだけど泥臭くもあって見応えあり。
韓国の俳優には疎いのでメモメモ。
血も涙もない伝説の女殺し屋キル・ボクスンを演じるチョン・ドヨンは、これが初めての本格アクションには見えないぐらい頑張っていたけどイメージ合わない。
暗殺業界トップの組織MK代表のチャ・ミンギュを演じるソル・ギョングは韓国を代表するカメレオン俳優。ぱっと見かっこよく見えないが、なんとなく最後には爪痕残すタイプ。
キル・ボクスンを嫌悪するブラコンのチャ・ミンヒを演じるイ・ソムは、イイ感じの敵役でした。
ただ、ラスボスの歪んだ愛の帰結がいまいち。矛盾はしてないけど諸々釣り合ってるとは思えない。だから納得感に欠けて共感できない。
殺すより子育ての方が難しいは、言うまでもないこと。超一流の殺し屋でありながら、普段は10代の娘の子育てに悩むシングルマザーという設定は良いと思うので、そのギャップをもっと上手く活かして欲しかった。
この作品は、8話ぐらいのドラマにした方が良いと思います。