くさむすび

キル・ボクスンのくさむすびのネタバレレビュー・内容・結末

キル・ボクスン(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

途中でレズビアンであることを打ち明けた娘、意地でも殺し屋であることを明かさない母。規則を守らなかった殺し屋の母と、守り続ける他の殺し屋。公私を棲み分けているチョン・ドヨンのドラマを盛り込みすぎで纏まってない印象。これならもっと早くメインで"規則を破って狙われる殺し屋シングルマザーの話"を展開しつつ、思春期の娘との上手くいかない関係を描いた方が体感時間も長く感じなかったと素人は思う。今作での配分は殺し屋としての母5:5母娘だと感じて、ならばどちらかハッキリさせてほしかった。
ピョン・ソンヒョンの十八番である"光と影"演出は冴えてたし(序盤の"5匹"の人間を倒すシーンの影の使い方が最高!)、『名も無き野良犬の輪舞』で見せたキレのあるアクションも再びと言った感じで、アクションも撮れる監督であることが決定付けられた。ただ、飲み仲間から狙われるシーンは作為的な行動が目立つ。
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