Tai

アイ・アム まきもとのTaiのレビュー・感想・評価

アイ・アム まきもと(2022年製作の映画)
3.8
死者を弔うのは誰のため……?

『おみおくりの作法』が原作とはなっていますが、新しい作品として観ることができました◎
というか、エンドロールを見るまで気がつかなかったですね!まきもと並に察し悪くなってた笑
そして、本作の阿部サダヲが『なくもんか』の時の感じで良きと思ってたら『なくもんか』の監督作でした。
私も“こう”なってました!( ノシ´Д`)ノシ

市役所の福祉課で、身寄りが無く亡くなった人のその後を担当する“おみおくり係”の牧本。
「なぜ、そこまでする⁉︎」と言われるくらい、故人のことに没頭する毎日。
やっと見つけた故人の身内には冷たくあしらわれ、受取手のない遺灰は貯まっていくばかり。
そんな中で、突然言い渡される、おみおくり係としての最後の仕事に牧本は……

もう、牧本のキャラが憎めないんですよね!
純粋とか真面目という言葉では片付かない人物像。これだけ頑張っても、それに見合った報酬や賞賛を受ける事はなく、かといって本人はそんな事を気にする素振りもなく。
社会との摩擦に息苦しさを感じるシーンが多々あるのですが、もう、こっちは牧本を応援して観ちゃうんですよね。
最初は“お仕事映画”かなと、思っていたのですが、この牧本という人物に魅入られる作品でした( ´∀`)b

みんな“こう”なって観れば良いと思います( ノシ´Д`)ノシ
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