プレアデス

アイ・アム まきもとのプレアデスのネタバレレビュー・内容・結末

アイ・アム まきもと(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

役所のおみおくり係として働く牧本

普段はあまり喜怒哀楽を面に出さず、人とも交流せずかなり変わった人物として描かれており、彼の生活スタイルも含め彼の奥底にある「こだわり」はどこからくるものかと興味を持ちながら観ていた

牧本は警察や見つかった遺族と掛け合いながら、多くの身寄りのない孤独死者のために葬儀をして見送っていた

そこには業務を超えた何かこだわりを持って死者と向き合っていた感がある

そしてあまりにも呆気なく訪れた牧本の不慮の死
「頑張った、頑張った」と自分に言いながら逝った牧本


孤独死者の遺族と関わってるうちに人との触れ合いを新鮮に感じ始めている自身に気づき、徐々に牧本自身の心境や生活スタイルにも変化をもたらしていたから彼の突然の死はとっても残念だった
身寄りなしの牧本、当然葬儀もない無縁墓地の牧本のもとに、これまで彼が見送った多くの死者たちが何処からともなく現れて手を合わせ静かに牧本を弔う
ファンタジックなラストシーンだが良かった…頑張った牧本が報われた気がした

牧本の仕事を通じた生き様というか…タイトル「アイ・アムまきもと」の意味が理解できた気がしてる
阿部サダヲはじめ個性的で豪華且つ渋いキャスト揃いで、鑑賞後もいろいろ想いがめぐり余韻が残る作品でした
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