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月の満ち欠けのcrystalpicのレビュー・感想・評価

月の満ち欠け(2022年製作の映画)
4.3
数奇な運命ってコピーの意味がわかる。
家族や愛情の物語でもあるけど輪廻転生のような不思議な生命の繋がりも描いていた。非現実なようで現実にありそうな。

終始映像が青みがかって、スピードもセリフもゆっくりまわっていく感じで設定年月を崩さないレトロ感。登場人物たちの過去の記憶にどことなく湿気がある感じ、最後まで続くのも素敵だった。

目黒蓮、色気と包み込む男性力天井突破。柴咲コウさん、いつまでも少女のようなピュアさと賢明さをもつ女性力憧れてしまう。特に実は…を語るシーンがとてもとても好きでわたしまでも惚れてしまいそうになった。

何度も思ってきたけど、絵・写真・映像として残す記憶の重さと大切さもだし、レコードだの映画だの出会った場所だの良く食べたものだの、特定の人と重ねた思い出の象徴は、人によって様々だけど、そこに宿る想いと思い出は胸がとても打たれる。年齢や時間が重なっていくほど増えていくし増やしていける人生でありたいなぁなどと思った。
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