うみんちゅ

月の満ち欠けのうみんちゅのネタバレレビュー・内容・結末

月の満ち欠け(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

※瑠璃1を有村架純さん
瑠璃2を大泉さんの娘
瑠璃3を伊藤沙莉さんの娘
と書くことにします

まず、有村架純の革ジャン姿やばすぎるやろ。なんじゃあの破壊力。セリフ入ってこずにその姿を観てるだけの時間あったわ。

正木と結婚した瑠璃1やったけど、子供が産めない体であることから正木からの扱いが激化。そんな時に瑠璃1は三角に会って恋に落ちる。正木から逃げたい瑠璃1は離婚するために出て行くけど、それに気づいた正木は追いかけてくる。そこから逃げてる途中に電車に轢かれて死亡。その頃、小山内梢は未来の子供から"瑠璃"と名付けて欲しいって夢を見る。そして産まれた子に瑠璃と名付ける。瑠璃2は7歳の頃、1週間ほど熱が止まらんくなって寝込む。それを乗り越えた後、梢は瑠璃2がいままでの瑠璃2じゃないような違和感を感じる。絶対に知らんやろう英語の歌とか、今までしたことない髪をかきあげる仕草とか、ライターの扱いとか。極め付けは、1人で高田馬場のレコード屋に行って、とある人とめちゃくちゃ古い映画を探しに来たり。瑠璃2が18歳になったとき、小山内堅は会社で正木と関わることになる。正木を嫌う瑠璃2に疑問を持った正木は、瑠璃2が瑠璃1なんじゃないかと思って、また追いかける。そこで色々あって梢と瑠璃2は死亡。そこから7年が経って、小山内の元に三角が来たり、瑠璃2の友達やったゆいから連絡が来てこの生まれ変わりの話をされる。ゆいの娘の瑠璃3が実は瑠璃2の生まれ変わりやった。6歳までは普通の子として生きるけど、7歳のどっかのタイミングで1週間熱が続いたら前世の記憶を取り戻していくんやと。瑠璃2しか知らないことを瑠璃3が知ってたりして最終的に小山内は信じることになる。そして瑠璃3は三角に会いに行く。最後には実は梢も生まれ変わってることがわかって、大多数の人は気づいてないだけで、人は生まれ変わってるんやと。瑠璃1は三角に出会うために2回生まれ変わって、それだけ三角のことを愛していたと。月の満ち欠けのように、人は死んでもまた生まれ変わるんだと。

こう書くとめっちゃ単調に思われるかもやけど、もっと話は入り込んでるし、感動する物語です。ここでは説明するのはめちゃくちゃ難しいのである程度の流れだけ書きました。未来での伏線を過去で回収したりもあって良かったし、ジョンレノンのWoman とかオノヨーコのRemember Loveのかかり方もめっちゃ良いし、オシャレな空間が続きます。梢の堅への想いもすごく良いです。

ただ一点だけ疑問がある。瑠璃2が瑠璃3に生まれ変わるのはわかる。親友の子供という点で接点はあるし、生まれ変わっても近くに知り合いがおるし、死ぬ前にその話もしてたし。でも瑠璃1が瑠璃2になるのは、瑠璃1が一回だけ小山内夫婦を見たくらいの関わりしかないんやからそんな思い入れなくないかな?正木の関係者からランダムに選ばれたのか?それとも奇跡的にそこを引き当てたのか?でも瑠璃3の現象があるんやから、ある程度選べるんじゃないのか。瑠璃1と小山内夫婦は、実はこういう深い関係だったんです!みたいなのがあれば納得したんやけど。

「新月の後、満月は必ずやってくる」
また次の作品レビューで、ほなっ。
うみんちゅ

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