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月の満ち欠けのTのレビュー・感想・評価

月の満ち欠け(2022年製作の映画)
3.0
長距離フェリーで上映されていたので何となく見てみました。
田中圭が出てくるあたりからようやく面白くなったが、それまでは
ストーリーさえ伝われば時代考証はどうでもいい?感じの映像に途中で見るのをやめようか迷った。
2022年公開(2021年頃制作?)の映画だけど、時代設定は2007年。
1980年、1981年、1988年、1999年、2000年の回想シーンが出てくる。でも、時代考証は携帯電話とか自動車とか駅前など最低限のものしかしていないので、これなら時代設定をここ10~20年程度にしても良かったのでは?
1980年・81年の歌番組や一般人を写した映像をみると、髪型や服装が物凄く「古い」と感じるが、この映画では出演者の髪形も服装も現代人そのもの。レコード店の店員も現代人と何も変わらなかった。
いつの時代も全ての人がその時の流行のファッションやヘアスタイルをしていたわけではないだろうが、人の多い東京のシーンで聖子カットなどその時代の流行の髪形をしている人が一人もおらず、言われなければ1980年~81年の回想シーンだと分からない状態なのもどうかと。

一方で、回想シーンの女性達が不自然に「女言葉」を使っていた。若い制作陣が「1980年頃の若い女性は女言葉でしゃべっていただろう」と想像して作った感じ。現実の女は女言葉など使っていない。
主人公も妻子を亡くしたからといって、優しい口調の現代的な父親だったのがいきなり昔気質の頑固おやじみたいな口調になるかね?
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