子供のいる親の身からすると、本当に目を逸らしたくなるような内容だった。
悲劇が起きた後の夫婦の在り方がとてもリアルで、恐ろしくなりながら共感してしまった。
役者は皆んな良かったが、特に永山絢斗が素晴らしかった。事勿れ主義というか、あの優柔不断さがとても自然だった。
全体として見ると多少とっ散らかっている印象もあるのも事実。悲惨な事故にどう向き合うか、というテーマに加えて、韓国籍で聾者である元旦那と今の旦那との間で揺らぐ関係性という別のベクトルの問題が出てきて、その両者が噛み合ってない訳ではないけど、思ったよりは化学反応を起こしてない気がした。
随所では心に残る名シーンがあって、永山絢斗の独白シーンと、木村文乃のダンスシーンは中々強烈なものがありました。
見て損なしの作品!