パルパティーン

かがみの孤城のパルパティーンのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
4.5
原作未読で鑑賞してきた。なんて面白い映画なんだと思い知らされた。さすが本屋での受賞をした作品である。この映画を見て原作を読んでみたいなと思った。原作を見て見たいと思うのは滅多にないのでとても楽しみである。

展開のスピードもちょうど良くて伏線回収も気持ちよくしっかりと描かれているので楽しかった。伏線回収がしっかりと描かれているので、この後のみんなの未来を描いて欲しかったなとは思う。もし原作に描かれているのなら絶対買う。それくらい気になっている。

この映画のメッセージは、「必ずどこかに自分の居場所があり、頑張らなくていい」これかなと読み取った。今までの時代は頑張ることが賞賛されていた。しかし今は違う。自分を押し殺すことなく無理してはいけない。時には『逃げる』ことも正解である。人生の選択肢は1つではなく幅広い選択肢がある。そして、自分を守ることも大切である。

言葉でのいじめや虐待などがあるシーンがいくつかあるが、どれも辛辣でリアルすぎた。もし過去や現在にそのようなことをされてきた人たちにとってはしんどいかもしれない。言葉で伝えるというのは側から見たら簡単ではあるが、当人からしたら難しいこともある。言いたいけど言えないこともある。学校に“行かない”のではなく“行けない”という事実にさえ気づけない親の姿を見るのは現実世界でもあることで、リアルに描かれているので、この映画は子供向けかと思いきや大人に見てほしい映画でもあるのかなと思った。

政宗の声がコナンくんで高山みなみさんなので、もうコナンくんとしか思えなかった。そしたら「真実はいつも1つ!」と言ったので思わず笑ってしまった。入場者特典でもらったカードを開封した。さすがである。気になる方はぜひ見に行ってもらって見てほしい。

こころの声優さんが當間あみさんで最近注目している女優さんで、ドラマなどでちょこちょこ見る。これから楽しみな女優さんがまた増えた。

もしかしたらもう一回見にいくかもしれない。色々頭を整理していこうと思う。それくらいよかった。


2022年74本目