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かがみの孤城のkazuoのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
4.2
鏡の向こう側にある孤城に引き込まれた7人の中学生。彼等を孤城に呼んだ"オオカミ様"によると秘密の鍵を見つけた者は願いがひとつ叶うという。秘密の鍵はどこにあるのか?何故彼らは孤城に呼ばれたのか?そして彼らのつながりとは?

今年の映画初め🎵
原圭一監督作品といえばバースデー・ワンダーランドをかつて観たのだけれど、あの時は自分含め客4人…
自分は割と良かった印象も周りの評価は…
そして今作。いやー良かった!少年少女の悩みを落とし込んだ綺麗な色彩のファンタジー&ミステリー!
親子で来ている方も結構いて席はほぼ満席😆ホント感慨深いものがあるなー😭
アニメにあまり興味のない自分から、強くオススメする作品です🎵

さて以下はネタバレ含むので注意⚠️




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孤城に集められた7人の共通点は同じ中学に在籍する不登校児(1人例外がいる)。不登校の理由はいじめや虐待や周りから浮いたりとか色々。
傷ついている者は自らも訊かれたくないから他者にも確信をつくような事は訊かないし、でもそんな集まりでも浮いてしまう子がいて、その子が怒って確信をついてしまって、でもそれで本当に分かり合うことが出来て。

自分は不登校ではないけど高校生の時人間関係上手くいかなくて学校で孤立していて、結局留年して辞めたかったけど親に説得され友達が出来ないまま嫌々通い卒業したのだけれど、当時は選択肢が少なかったわけでフリースクールの存在とか学校に無理に通わなくても良いという現代の概念が少し羨ましく思ったりして。

でも自分にとってコミュニケーションの重要性を理解してそのスキルを上達させたのだから、辛かったけど高校での体験は無駄ではなかったわけで。

孤城における人間関係は彼らにとってとても重要なわけで、自分には中学時代の友人がいて故に孤立していない環境もあり救われたのだけれど、孤城は彼らにとって自分のそれにあたるのかな。

その救いってやつの重要性が大切なことってわかったからアキはあの道を選んだわけで。

社会人になってから自分は上手くコミュニケーションを取らない人に対して積極的にコミュニケーションを取るようにしていたけど、なんだか最近自分の事で手一杯で人に優しく出来ていない。なんか変わってしまったなーって。

そんな思いを巡らされた、自分にとって思い入れの深い作品。

かつて人と上手く話せなかったり和の中に入れなかったり、孤独だった君に観て欲しい。

追伸 マサムネを高山みなみが演じている"謎"が終盤分かるよ😆
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