このレビューはネタバレを含みます
不登校な生徒、あるいは生きづらさを抱えた子供たちにむけての真摯なメッセージを放っており、その嘘のなさに心打たれました。
人物描写も丁寧でよかった。こころのクラスメイトが大勢で家を訪れるシーンは凄まじく、中々トラウマになりそうでした。ここは演出も含めて素晴らしかった。
ただし、アニメーションの技術全般に関しては、僕が素人だからか物足りなく感じた。
また設定的に甘い部分も諸々あり、特に個人的に気になったのはリオンの存在。この子だけあまり現実感を感じず、ラストシーンの2人で歩き出す瞬間も妙に甘ったるいものに感じてしまった。ここは現実的には1人だけど、背後には皆んながいるというシーンのほうが良かったのでは?と余計な事を思った。