ラピュタん

かがみの孤城のラピュタんのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
4.5
泣かせてもらいました
エールがきっと届く感動作

登校できなくなって苦しんでいる中学1年生が主人公です
とても大きな社会問題を描いている健全なファンタジー作品でした

アニメとしてはやや動きが少ないのですが(飛んだり、炎を投げたりはしない……でも、歩き出すシーンは感動的)、キャラクターが可愛らしいので入り込んで楽しめます。

謎はひとつではないので、すべてがわかってしまう、という人は少ないでしょう。謎解きの楽しみもあります。

表現としてのアニメの完成度はどうなのか?
大作ではありません。けれど、とても素直で好感のもてる作風でした。とくに表情が繊細でした。
少し地味かもしれませんが、これは「どきどき」や「おー、すげー」って感じで味わうモノではなく、「おっとり」や「しっぽり」とした作風でないと。いわばTV版のドラえもんの味わい。
作画はシンプルながら丁寧で、声優さん良し、音楽・劇伴良し。
なんといっても原作がさすが。
過激な描写が過剰になってきた昨今、良心と温もりを感じさせる、多くの人に見てほしいと素直にいえる作品です。

声優さんは皆さんとてもよかったのですが、中でも芦田愛菜さんが出色だったのでは、と思います。


大作「す◯めの〜」の影に隠れた『どこでもドア』ものの佳作でした。感動度はこちら。


中学生は必修となっています
中高生が主なターゲットでしょうが、
例えば私のようなおじさんでも意外に楽しめると思います
家族にも、友人同士にも好適


⭐️実写化されるんじゃないかな?
 原作が普遍的なので、邦画でも、さらにネトフリ系リメイクもアリかと

⭐️サントラ、良いですよ🩵
 贅沢にも全編オーケストラ🎻
 いろんな楽器が登場しますし!
 癒されます🥰
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