ぐあんしゃん

かがみの孤城のぐあんしゃんのネタバレレビュー・内容・結末

かがみの孤城(2022年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

日曜日の朝から観るんじゃなかったー!
思いっきり泣きました。
ファンタジー×ハートウォーミング。

原作未読での鑑賞。あらすじしか知らない中ですぐに世界観に引き込まれました。
現実世界と鏡の世界。不気味だけど、どこか憎めないオオカミさま。
「この物語はどうなるんだろう??」というドキドキ感。鏡の世界が現実世界と交錯するからこそ、こころの変化や息苦しさもしっかり伝わってくる。新学期初日や久しぶりに学校に行くドキドキ感。同級生との心のすれ違い、いじめ、素直に気持ちを伝えることの難しさ。勇気を出すことで少しずつ変わっていく自分、周りの環境。
聞いてくれる/理解してくれる誰かがいることの素晴らしさ、友情。キタジマ先生はもちろん、お母さんも素敵です。

物語の構成が秀逸で、「そういうことか!」
終盤でみんなの「記憶」に触れるのは涙腺崩壊しました。音楽も素晴らしかった。
そしてキタジマ先生。冒頭からこころへの触れ合い方や発言から物語のキーマンだとは思っていたけど、そこまでのキーマンだったとは!
エンドクレジットはもちろん、特別映像まで楽しませてもらいました。

多くの人が思春期に抱えるであろう悩み、葛藤。そこにスポットを当てながらも、「救い」になるような素敵な作品でした。

「大丈夫、大人になって」