りょっぴ

かがみの孤城のりょっぴのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
3.8
「君を、ひとりにはしない」

2018年に本屋大賞を史上最多得票数で受賞した辻村深月の「かがみの孤城」を、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001)の原恵一監が手掛けるということで視聴してきました👀

ミステリー感がすごく良くて入り込めました🙋‍♂️どうやら550ページを超える原作小説を2時間以内の映画にまとめるため、主人公・こころを中心とした物語になったことでミステリー感が増し増しになったみたいです😂
それでも原作との違和感はほぼなく、仕上がった作品になったのは拍手しかないですね👏

さらに声優陣もめちゃくちゃ豪華でした✨
今作で初のアニメ主演声優を演じる當真あみの他、『天気の子』凪役の吉柳咲良、高山みなみ、梶裕貴や、俳優/タレントからは北村匠海、芦田愛菜、宮崎あおい、麻生久美子、滝沢カレン、藤森慎吾などが出演。

何人かは作中気づきましたが、さすがに全員は無理でしたね😆
終わってから声優陣を見て、この人もやってたのかって驚きました笑



オオカミ面の女の子“オオカミさま”によって連れてこられたかがみの孤城には、いくつかのルールがありました。

・城に隠された「願いの鍵」を見つけて、「願いの部屋」を開いた者(1人だけ)は願いが1つ叶う。期限は、城に招待された日から翌年3月30日まで。

・城が開くのは、日本時間の9時から17時の間。

・願いの部屋に入った者が現れたら、城は3月30日を待たずに閉じる。

・誰かが願いを叶えたら城で過ごした記憶は消えるが、誰も願いを叶えなかった場合は城で過ごした記憶を保持できる。

・誰かが17時以降も城に残っていた場合、ペナルティとして「狼に喰われる」。1人がルールを破った場合、連帯責任として「その日城に来てた他の奴らも全員、戻れなくなる」。

このルールたちがいい感じに物語を面白くしていて、それに加えて「なんでこの7人が選ばれたのか」、「オオカミさまは一体誰なのか」、「願いの鍵はどこにあるのか」と考える要素が多いのも良かったところですね🐺

大人になった今となっては、学校でのいじめなんて人生においてちっぽけで、数年耐えて進学したり社会人になったらどうでもよくなるって思っちゃうけど、いじめられてる当人たちはそのコミュニティが絶対であり人生そのものな訳で、そこでいじめられるってきついものだなと🏫
そして時代は変われど、いつどの時代にもいじめはあって、なくならないものなんだなと考えさせられました⏳

真実はいつもひとつ!!!👓
りょっぴ

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