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かがみの孤城のAKANEのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
3.5
自分の価値観に囚われすぎて窮屈に生きてしまっているひとにみてほしいアニメーション作品。高山みなみ先輩がゲーム好きの男の子マサムネ役で出演してるんだけど「真実はいつもひとつ!」って言うの。ファンサがすごい。爆笑した。物語は"不登校児"である中学生の子達が中心なので自分の学生時代を重ねたり、自分が親となったときにこんな風に子供に接することができるかな?なんて考えながら観ていました。同じくいじめをテーマとする『聲の形』とも少し似ていて、各々の葛藤が丁寧に丁寧に描かれていて、いつの時代もこういう風に悩みを抱え込んでしまっている子が多いのかもしれない…と考えさせられる。それにしても成人しているのに、思春期の繊細な不安や痛みをこんなにも生々しく描ける筆者には驚き。声の役に歌手も俳優もこなす北村匠海くんだったり、梶くんや宮崎あおい、芦田愛菜ちゃん、美山加恋ちゃん、滝沢カレンなどたくさんの有名どころが出演していますが違和感のないぴったりな配役でした。オリラジの藤森慎吾演じる先生は作中でもお調子者でthe いじめ問題に向いていないイラッとする先生役にぴったりすぎ。反対に主人公の母を演じる麻生久美子さんはちょー素敵でもうちょー素敵だった(語彙力)あれこれドラマみてたっけ?って錯覚するぐらい役に入り込んでいらっしゃいます。いじめとミステリー要素もありで少し重たく思えるけど観終わったあとは引きずらないで過ごせる良い1本でした。
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