KH

かがみの孤城のKHのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
-
流石にクオリティが、、、、、
最近のアニメに目が肥え過ぎたせいか、クオリティが子供たちに見せる啓発アニメみたいに感じてしまう。
アニメーションの演技も声優の演技もあまりにも、10年前くらいのアニメ特有のステレオタイプな演出で原作の繊細な世界観を壊している。

序盤のお母さんのため息のシーンはもっと繊細だし、喜多嶋先生の棒読みはロボットみたいで怖かった。
確かに原作のあの文字数を2時間の映画にするのは絶対的に難しいし無理だけど、それなら映像メディアとして単に原作のダイジェストにするんじゃなくて、映像としての表現を最大限に活かして欲しかった。

原作の素晴らしいミステリー要素は原作で味わって欲しい。

あと映画と関係ないけど、原作者の辻村深月は女性的感度の高い作家で、
女性やイケてなくて不器用な男子(嬉野みたいな男の子)を描く解像度は驚くほど高いけど、
イケメン男子(レオンみたいな男の子)に関しては、すっごくデフォルメ化されてて、そこが観ててちょっと辛くなるというか、ズルいなと思ってしまう事に最近気づいた。
KH

KH