ニカイドウ

かがみの孤城のニカイドウのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
5.0
ストーリーに仕組まれたからくりはすぐ分かった。
それでも孤独に襲われる辛さは心にズシンと来て…
他人から見れば些細な事やったり、上手く立ち回れる事なんやけど、本人にはその筋道は見えへんねんよな。
無理なもんは無理…考えれば考えるほどに迷路にハマっていく。堂々巡り。
誰か1人でも理解してくれる人がいれば…って思いつつも誰も信じられへんという矛盾。
若いからとかそう言うんじゃなくて、その時にそうやから…としか言われへん。そして、それがいつまで続くのかも見えない。
そんな中で、もしかがみの孤城があったなら…
フィクションやって分かってても、そのフィクションが誰かの心を救うかもしらん。
いや、正直、渦中の人には響けへんのやろう。
響く部分が痛みで焼き切れてしまってるかも知らん。
けど、それでも、手を伸ばそう。伸ばされた手を掴もう。って純粋に思った。
馬鹿正直に感動してアホみたいではあるけど、それで良いよな?
TV放送でカットされたエンディングも観た。
エンディングの先まで良かった。
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