このレビューはネタバレを含みます
金曜ロードショー(中京TV)
こころ、中学で虐めにあい学校へ行けなくなる。鏡に呼ばれ、孤城へと行き着く。そこには6人の仲間、オオカミさんが、来年の3月までに城の中にあるカギを探せ、見つけた者は願いが一つ叶うと。
結局、こころは仲間を救うためにカギを見つけ、実行する。こころは、カギを見つける過程で6人の実際の生活、苦悩を知る。自分の味方をしてくれた北島さんの変化も知る。
そして、一人違和感のあるリオンがオオカミさんの真実を知る。この孤城は病室にあった城であり、弟を想う姉が作ったプレゼント。残りの6人には現実逃避の場所が与えられ、救いの時を待つ。そして、お互いが無意識又は意識的に関係しあい現実世界を生きてゆく。
ローティーンは大人と子供の狭間、世間という大海に浮かぶ孤城のように居場所の無さを感じる世代。そのコヤギ達は大人狼に襲われたり、仲間に喰われたり、守るはずの親や先生に受け入れられなかったり。それでも、どこかに机の下で手を差し出す人がいると信じて欲しいと言っている。
この春にも新たな出会いが始まるのだから。