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かがみの孤城のmameのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
4.8
すごく、すごく良かった。
元々原作を読んだことがあったので映画はそれに劣るだろうと思っていたから劇場で観なかったけど、もし劇場で観ていたならボロ泣きしていただろうな。
原作とちょっと違う場面や、とばされている場面が多少はあった。小説で読む方がその場面の心境や状況が詳しく書いているから感情移入がしやすかったものの、映画はあえて空白にすることで観る側の想像が膨らんだんじゃないかと思う。

こころちゃんの気持ちが痛いほどわかる。こころちゃんの様に何かがあって学校に行きたくなくなった訳では無いけど、不登校を経験した身としてあの時の苦しさとか、誰にもわかって貰えない悲しさ、味方をしてくれた時の嬉しさとかの感情全て本当に鮮明に思い出して涙が出そうになった。
北島先生が「一緒に戦いましょう」と言ってくれた時、すごく救われただろうな。
北島先生も同じ苦しい気持ちをわかっているから寄り添えるんだろうな。

なんで最後の最後まで苗字とか学校とか年とか不思議にならないんだよ分からないんだよって思うけど、みんな辛い気持ちを知ってるから優しくて、だからあえて聞かないことをしてくれてるんだろなって。


本当にこの映画は原作が大好き。だから映画も大好き。
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