仮面の大使

かがみの孤城の仮面の大使のレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
4.0
 助け合える映画。

 学校での居場所をなくし、部屋に閉じこもっていたこころ。ある日こころの部屋の鏡が光り、鏡の中に入ると、そこには城と狼仮面の女の子、そして6人の中学生がいた。狼仮面がいうには、願いの鍵を見つければ一つだけ願いが叶うらしい。こころを含めた7人は鍵を見つけることができるのか…。

 累計発行部数200万部ごえ、2018年本屋大賞を受賞したベストセラー小説が原作。原作既読済みの状態で鑑賞しました。

 ちょっとはしょりすぎかなぁと思ったりしたけど、終盤の伏線回収が見事なので満足度は高め。喜多嶋先生が誰なのかとか狼仮面の少女の正体とか原作でも泣けた部分で泣いちゃいました。

 こころをいじめていた真田さん。原作を読んだ時から一度殴りたいと思ってたけど、映像化された顔見たらより殴りたくなった。

 いじめ自体がなくなるわけじゃないし、どんな世界にもいじめっ子はいるわけだけど、無理して戦わなくていい、逃げてもいい、助けてくれる人はいる、一人じゃないと教えてくれる今作は当事者の学生だけでなく、親世代の方も見るべき作品です。

 ただ小説のほうが感情移入できるので、映画を見られた方もぜひお読みください。
 

 
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