おみそ

かがみの孤城のおみそのネタバレレビュー・内容・結末

かがみの孤城(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

マサムネがこれはタイムパラドックスだ!と言ってた時にどうして別の可能性について誰も考えが及ばなかったのだろう。ウレシノがそのゲーム映画化して云々って言ってたのに。

きっと誰かしらその可能性は思いつくだろうし、そもそも十分にコミュニケーションを取っていればその世代ギャップにすぐに気がついたはず。そこに誰も気が付かなかったことや、アキが制服姿で登場するまでみんな同じ中学の生徒だということに気がつかなかったことは、明らかにお互いがお互いのことを話さないことが原因で、暗にコミュニケーションの重要性を説かれてる?なんて雰囲気を感じた。

で、結局あの場に集められたことになんの意味があったんだろう。不登校という同じ境遇を持つ人との関わりを持つ場という意味でフリースクール的役割があったかもしれないけど、現実の不登校の解決に繋がるものにはなっていなかったような気がする(解決する必要があるのかという話だけど)。

現実世界で彼らの心強いサポーターとなってその解決の手助けとなるきたじま先生を存在させるためには、ちょうどあの時期のアキがあの場所に行くこと&こころによる助けが必要で、そのためにあの場が用意されたとも考えられるけど。

でも、そもそもあの場を支配してるように見えるのはオオカミさまだから、あの場の存在理由って不登校の生徒たちのためではなく、単に違う形での姉弟の再会のためのものだった?とも受け取れちゃう(なんか違う気はするけど)。

だから不登校の生徒があの場に集められた理由がよく分からないという感覚もそういうことなら説明つくかなぁって勝手に思ってみたり。
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