おりひめ

かがみの孤城のおりひめのネタバレレビュー・内容・結末

かがみの孤城(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

物語 7点
配役 8点
演出 7点
映像 8点
音楽 6点
---合計36点---

不登校児の問題を主題に、皆が未来へ進んで行く結末を描く為にこころを主人公としたのだろうが、オオカミ様の正体や、7人のうち彼だけが異質な事を踏まえればリオンが主人公でも良かったと思う。終盤の城を去る場面やエンディング映像なんて完全に彼が主役だった。
それから特別上映に合わせてスペシャル映像が追加されたとのことだが、むしろあの映像あっての完成版だろう。本編中描き切れていなかった(或いは描かなかった?)こころとリオンの恋愛パートについて等、本編と地続きの後日談だった。紙芝居風で、正しくは映像ではないのが惜しい。

以上、尺の都合による掘り下げ不足や拙さは否めないものの、御伽話のエッセンスを効かせつつ、現実世界で問題を抱えている孤独な子供達の交流と成長を無難に纏めた良作だと思う。
2030年くらいに出逢う(かもしれない)彼らが観たいと思った。
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