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ある惑星の散文の24poohのネタバレレビュー・内容・結末

ある惑星の散文(2018年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

まさに「散文」の作品だなと。
見終わってそうだ散文だった!と思いました。ささる人にはささる映画だと思う!
今日は舞台挨拶もあって監督の話も聞けたのでそれも踏まえて。
あまり邦画を映画館で見ないので参考にはならないかもだけど。
以下ネタバレ含みます。


良かった点
・ルイのところは話が比較的動くので面白かったかも。監督の目指してた丁寧な心の動きが描かれていたように思う。
・芽衣子の1人芝居のシーン。
狙って作った映像なのか分からないけど。錯視の1種なのか3Dでもないのにそこに芽衣子がいて生の演技を観ているようで面白かったです。
・ルイとアツシのSkype画面を鏡越しに見せてるところ。個人的にはアツシが日本に帰ってきてからのSkypeの画面も別のところ越しにみたかったなぁ。
・最後のシーンは結構好き。今日監督も言ってたけど、これからを描く映画じゃなくて、その前の停滞した動き出す前のものを描きたい、というものにとってもあってた。というかそういう映画ですね!

悪く感じた点
・ちょっと間延びしたシーンが多いように感じてしまったかも。間が重要と言ってもちょっと長く感じてしまった。
・全体的にこのシーンは?と思うシーンが多かったかな。見せたいシーンというのは分かるんだけどなぜルイがそこを撮ってるのか心情が分からなかった( ̄▽ ̄;)

謎だった点
・お兄さんが芽衣子に子供頃のもやっとしたものを抱えてるんだけど、それがうやむやになってるな、と。
その辺今日解説みたいになったけど、あのもやっとシーンまではなくても良かったような。
・芽衣子とお兄さんのシーンは1日で、ルイとアツシの方は数週間スパンの話なんだけど、これはなぜ時間差をつけたのか。2人が時間的に交わるシーンが??ってなったかな。
・放置されていた自転車が綺麗すぎたな、と( ̄▽ ̄;)
・お兄さん不法侵入!とか二人乗り違反では?!(当時はセーフなのか?!)とかお兄さんシーンはずっと突っ込んでた笑
・惑星っぽい音楽を目指してたのかな?と思いつつ、ルイが1人でソファでもやもやしつつプロットを足で剥がすシーンの音楽はちょっと怖かった(;-ω-)ウーン

総括
あまり邦画を、それもホラーやドラマの続きでないものを見ることがほとんどないけど、監督が撮りたいものが明確になってる映画は結構好きかも。
ただちょっとテンポと時系列の感じがどうしても合わなかったのがありました( ̄▽ ̄;)
でも映像は割かし好きな感じ。
監督も言ってたけど見た人がいろいろ自分の中で感じてアウトプットする映画なんだと思う。
中川さんが登壇で「1人芝居のところルイと結構リンクしてた」と言ってたけど、そういう指示してないのにここまでリンクするのはすごいな、と。
これはルイの心情を全く知らない芽衣子が1人芝居してるんだと思ったけど、まさか芝居の指示してなかったとは!
そんな意外なところも面白かったです(*^^*)
まだパンフレット観てないけど、帰ったらまた見てみます〜
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