きゅうりのきゅーたろう

ある惑星の散文のきゅうりのきゅーたろうのレビュー・感想・評価

ある惑星の散文(2018年製作の映画)
3.5
監督の舞台挨拶付き上映にて鑑賞。
説明的なことがほとんど無く、2人の傷を持つ女性のダイアローグのみで本編が進んでいくのだが、全く飽きることなくメリハリのある不思議な作品でした。

個人的に、青みがかった画面にパキッとした赤オレンジ色のアイテムの対比が印象的で、上映後監督にお聞きすると、舞台である本牧はかつてアメリカの接収地であったため、そういうアメリカの匂いの残る配色がちょこちょことあるらしい。
青みがかった画面は編集で作ったが、赤オレンジのアイテムは意識してなかったとのことで、それを映像に映すことによって、本牧という地が歩んできた経緯を遠回しに現在に伝えている。