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ある惑星の散文のryoのレビュー・感想・評価

ある惑星の散文(2018年製作の映画)
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頭で理解するストーリーラインはほとんどないような、まさに散文。

だからこそ、
何者かになりたくて、
何者かになれなかった人たちが
孤独に行き場のない埋もれた感情を抱えて、理由もなくただ存在している様を感じる。
進んでいるのか後退しているのか、生きているのか死んでいるのか分からない中で、ただ続いていく。どこかの惑星を探査に行った衛星が任務を終えてからも絶対の孤独である宇宙空間から永遠にメッセージを送り続けるように。

それと、、
自分と他者との圧倒的な距離、不理解。
ただたまに、ルイとメイコのように交わる瞬間もあるのだと思う。それ以降すぐにまた離れるとしても。

映画館のシーン、ビデオカメラで切り取った日常の映像が印象的。
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